外国為替相場の高金利通過って?

外国為替相場の高金利通過って?

外国為替相場で高金利通貨として知られているのは英国ポンドが有名ですが、同じく高金利通貨として知られている通貨があります。
それはオーストラリアドル(豪ドル)とニュージーランドドル(NZドル)です。
どちらもオセアニア諸国の通貨なので、この2つの通貨は総称してオセアニア通貨と呼ばれます。
オセアニアの両国は先進国として政治的、社会的にも安定した国です。
経済規模はそれほど大きくないのですが、国が安定していることが通貨にも反映していて値動きも安定しています。
そんな安心感もあって、日本でも投資対象として人気の高い国です。
またオセアニア両国は資源産出国としても知られています。
現在世界は資源高続いており、これらの価格上昇の恩恵を受けて両国の経済は非常に良好です。
そんな経済情勢を反映して金利が高く、そのことが世界からの投資を呼び込む要因ともなっています。
さすがに現在の好景気は長く続いているので、そろそろ冷え込むのではないかという観測もありますし、実際に景気の減速を示唆するような経済指標も一部にあります。
それでも外国為替相場でのオセアニア人気は高く、景気の減速はあまり材料視されずに高水準が続いています。
日本からの投資が多いということで、対円での高さが特に目立ちます。
2007年10月末現在で豪ドル円は105.70円、NZドル円は87.80円。
どちらも歴史的な高水準にあり、対円ほどではないですが対ドルでも歴史的な高水準です。
自国の通貨が高くなるということは外国に対して輸出を行う際に商品の価格が上がってしまうので、自国経済の競争力をそぐことになります。
そのため行き過ぎた自国の通貨高には中央銀行も懸念を示します。

RBNZ(ニュージーランドの中央銀行)は特に歴史的なNZドル高に危機感を持っており、今年に入って2度にわたって市場介入を行っています。
介入の内容は自国の通貨を売ってドル、円を買うことでNZドルの価格を下げようというものです。
介入が噂された当日、NZドルは対ドル、対円で急落しましたから、一定の効果があったように思われましたが、市場の買いトレンドを覆すことは出来ず、数日で介入前の水準をあっさりと突破してしまいました。
このことがNZドル買いにさらなる安心感を与えて高金利に魅力を感じた投資マネーがさらに流れ込んだのは言うまでもありません。
資源や農産物を主な輸出品目としているオセアニア両国にとって、現在の資源高や商品の高止まりという追い風が止まない限りは高金利が維持されるため、通貨高も続くでしょう。